国立大が法人化されて20年がたった。学長たちは、この間の国の大学政策をどのように評価しているのか。確認してみようと、国立大の学長86人を対象にアンケートを実施した。
調査を通じて、改めて実感したことがある。それは、国立大の学長の多くが、国にモノ申すことを過剰なまでに恐れるようになったことだ。
法人化された後も、国立大はまだ多くの人には遠い存在だ。一昔前と比べて学生への教育や支援が充実した一方で、労働環境が悪化した教職員が多いといった実情は、あまり知られていない。
このため記事では、寄せられ…